• Komagata Seminar

  • 研修旅行感想

    ・事前学習では深センではベンチャーキャピタルが盛んであることを学びましたが、実際に起業家の話を聞いてみるとビジネスの成功は製品の良し悪し以前に学歴や人脈に左右される現実をみることもできました。また、第三者からの情報は同じものを見ても切り取り方によって受ける印象が違い、実際に現地に足を運ぶことの大切さやマクロ記事の中立を維持することの難しさについて考えさせられる貴重な機会にもなりました。

     

    ・急速に発展してきた深圳のスタートアップ企業は、中国経済を変えうる力を持っているとされています。なぜスタートアップ企業が次々と深圳で出現するのか、今回の企業訪問を通してその理由がわかりました。深圳の若者たちはしっかりと自分のアイデアを持って、充実したサプライチェーンを活用してそれを実現しようとしています。さらに、深センには起業家のアイデアを実現するための投資や様々なサービスが増えています。これらの条件は深圳におけるスタートアップ企業の成長を容易にした条件だと実感しました。

     

    ・スタートアップ企業では、設計するデスクの近くで、試作品が作られ、そのスピード感を感じました。製造段階において、徒歩圏内で部品調達を行い、完成後一時間以内に空港へ送り出す深圳のサプライチェーンの強さを実感しました。また、開発に情熱を注ぎ、世界と勝負する自分と近い年代の人たちを見て、来年から働く自分も社会に価値を提供できる人になりたいと思いました。

     

    ・今回の研修旅行では、今中国内で最も若者の活気がある平均年齢33歳の都市“深圳”を訪れました。実際に現地に行き、スタートアップしたての企業から大手企業まで5社訪問し感じたのは、若者を含め多くの人が自分の好きなことを仕事にして日々夢を追っかけているなということです。今の日本にはない、熱気にあふれた若者が主役の街でした。深圳の若者を見て自分の夢に立ち向かうことの重要性を再確認させられました。

     

    ・今回の研修旅行では深センという土地の特異性に惹かれました。深セン市の後押しもあり、ベンチャー企業が多く集まるこの土地は、イノベーションが多く生まれる土地だと思いました。若い企業家の方から大企業の副社長の方にまでお話を聞けた事は、深センの多様性を実感するいい機会となりました。これらも、実際に訪問しなければ分からないことであり、その点で実のある研修旅行になりました。

     

    ・中国籍でありながら、なかなか行くチャンスのない香港と深圳をこの機会を借りて訪問し、一国二制度を肌で感じることができました。急速に発展する深圳のスタートアップ企業、そして私の卒業論文とも関連のある留学生創業園にも訪問することができ、密度の高い時間を過ごすことができ、とても貴重な経験を得ることができました。